西村経産相、3県の漁協と面会 原発処理水海洋放出に理解求める

 東京電力福島第一原発の処理水の海洋放出計画をめぐり、西村康稔経済産業相は10日、宮城、福島、茨城の各県を訪れ、漁業関係者と意見交換して理解を求めた。西村氏は面会後、記者団に「厳しいご意見をいただいた。意思疎通を密にして、丁寧に引き続き説明したい」と語った。

 政府と東電は、処理水を今夏にも放出する方針を示している。一方、2015年に福島県漁業協同組合連合会に「関係者の理解なしには、いかなる処分もしない」と文書で回答しており、漁業関係者の反対は根強い。

 経産省によると、西村氏が処理水についての意見交換で宮城と茨城を訪れるのは初めて。

 水戸市で茨城沿海地区漁連の関係者と面会した西村氏は「第一原発の廃炉を進めるにあたり、海洋放出は避けては通れない。風評被害があり得る前提で政府をあげて対応したい」と理解を求めた。これに対し、同漁連の飛田正美会長は「国の風評対策は我々の要望と大きくかけ離れている。海洋放出には断固反対」と訴えた。

 面会後、西村氏は記者団に…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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