見た目は和風でも未来感満載 高輪ゲートウェイ駅が開業

 JR山手線・京浜東北線の品川―田町間に14日、新駅「高輪ゲートウェイ」(東京都港区)が開業した。「未来をイメージできる駅」を掲げ、乗り換え案内や清掃などは人工知能(AI)を搭載したロボットが活躍。23日には、構内に無人決済コンビニが開店する。一方、新型コロナウイルスの感染拡大を受けてJR東日本は開業式典を中止し、駅前の特設会場で19日に開幕するはずだった関連イベントも大幅に延期された。

 山手線に新駅が誕生するのは1971年の西日暮里(にしにっぽり)駅以来で、30番目の駅となる。車両基地の跡地に立つ新駅の周辺は、まだがらんとしたまま。しかし、シャッターが開く前の午前4時ごろ、改札に通じるデッキには、すでに一番乗りをめざす鉄道ファンら約350人が詰めかけた。午前4時35分、山手線初電の内回り電車が到着すると、ファンらは拍手で下車する乗客を出迎えるとともに、しきりに写真を撮りながら乗り込んでいった。

 千葉県我孫子市から訪れたという会社員野村国弘さん(33)は「木材を多く使い、和の雰囲気が強い駅舎と、近未来的なロボットの組み合わせが面白い。カタカナ交じりの駅名も次第に慣れていくと思う」と話した。中村多香駅長は「駅を訪れるお客様には、木のぬくもりを感じてもらいたい。新型コロナウイルスの影響で開業式典が中止になったのは申し訳ないが、消毒液の配備など感染拡大防止に力を尽くす」と述べた。(細沢礼輝)

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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