親も教師も味方になってくれなかった いじめ耐え抜き待ちわびた言葉

 いじめられている子どものSOSが軽視されていた――。そんなニュースを目にすると、千葉県に住む女性(40)は小中学生時代の記憶がよみがえる。「学校にも家にも味方がおらず、本当に地獄だった」

 女性が東京23区内の公立小学校に転校したのは、3年生の春。周囲には高級分譲マンションが立ち並び、中学受験に力を入れる教育熱心な家庭が多かった。

 5月下旬、同級生から陰口を言われるようになり、「同級生の文房具を盗んだ」「暴力を振るった」などといううそが言いふらされた。

 高学年になると、加害グループ一人ひとりの誕生会に無理やり「招待」され、数万円もするアクセサリーやテレビゲームを要求された。断ると、「貧乏人は大切な友達へのプレゼントもけちる」とけなされた。

 担任や学年主任など、複数の教員に相談した。だが、「あなたにも悪いところがあるんじゃないの?」「自分で解決しなさい」と取り合ってくれなかった。

 家族も味方になってくれなかった。両親は仲が悪く、共働きで帰りも遅かったため、学校のことを話せる時間はほとんどなかった。機嫌が悪い父親から暴力を振るわれることもあったが、母親はあまりかばってくれなかった。

いじめに苦しんでいるのに、教師も親も取り合ってくれない。女性はそんな日々を過ごしました。女性は大人になってから、加害グループの1人を街で見かけて声をかけました。

 女性は小学校高学年の時、一…

Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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