親族「骨のひとかけらでも」 台風から1年、捜索続く

 記録的な大雨をもたらした台風19号から1年を前に、宮城県丸森町の子安地区で11日、行方不明の女性の捜索があった。

 昨年の台風で町では関連死を含む11人が犠牲になり、現在も小野正子さん(当時63)の行方がわかっていない。当時、一緒にいた夫と母、姉の3人は遺体で見つかった。

 この日の捜索は、3人の遺体が見つかった一帯を中心に、消防や警察、遺族ら約130人が実施した。金属探知機で反応があった付近を1メートルほど掘り返したり、沢の近くの岩や雑草をどかしたりして捜した。女性ものの手提げかばんや衣服が見つかったが、小野さんは見つからなかった。

 捜索に参加した小野さんの姉、天野民子さん(69)は「骨のひとかけらでも見つかれば十分」と土砂の中に骨がないか、丁寧に手でならしていた。小野さんのおい、大槻恵太さん(37)は「これからも捜し続けるので、少しでも手がかりがあれば教えていただきたい」と消防団員らに呼びかけた。(窪小谷菜月)


Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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