観客「令和の始まり実感」、笑顔の両陛下に歓声

 天皇陛下の即位に伴うパレード「祝賀御列の儀」が10日に行われた。同日午後3時、天皇、皇后両陛下がオープンカーに乗って、皇居・宮殿を出発した。宮内庁職員や皇宮警察官計約600人がお二人を見送った。

 皇居正門近くに両陛下の乗った車が現れると、集まった数千人の観衆がスマートフォンなどで撮影し、旗をはためかせながら歓声をあげた。天皇陛下は勲章をつけ、皇后雅子さまはティアラを身につけ、笑顔で手を振った。

 沿道の先頭にいた神戸市の会社員鈴木和夫さん(35)は前日夜に東京入りした。漫画喫茶で夜を明かし、午前4時に皇居へ。「両陛下の姿を見て元気が出た。改めて令和の時代が始まるんだなという実感が湧いた」と述べた。

 北九州市から来た前田芙美子さん(70)は「日本が戦後、平和であったのは今の上皇さまのお陰。今後も日本が平和で健康でありますようにという感謝の意味も込めてやって来た」と涙をぬぐった。

 両陛下を先導する白バイが青山通りを進み、青山一丁目交差点に近づくと、交差点付近にいた音楽隊が音楽を奏でた。両陛下のオープンカーが交差点に差しかかるとそれまで静まりかえっていた沿道の観衆は日の丸の旗を振り、「万歳! 万歳!」の声が響いた。

 オープンカーは時速10キロほどのゆっくりとしたスピードで、お住まいの赤坂御所までの約4・6キロを約30分かけて進んだ。


Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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