解説者も「脱帽」 藤井聡太七段、圧巻の強さを読み解く

 第13回朝日杯将棋オープン戦の本戦・名古屋対局(朝日新聞社主催、豊田自動織機、豊田通商特別協賛)が19日、名古屋市で指され、2連覇中の藤井聡太七段(17)が1、2回戦を連勝して、3年連続で準決勝進出を果たした。1回戦は苦しい将棋になったが、粘り強い指し手が実を結んで勝利。2回戦は中盤で奪ったリードを徐々に広げて快勝した。対戦成績で分が悪い相手との連戦だったが、多くのファンが見守る中で改めて強さを見せつけた。

拡大する本戦2回戦で斎藤慎太郎七段(左)に勝利した藤井聡太七段=2020年1月19日午後4時19分、名古屋市中区の朝日新聞名古屋本社、上田潤撮影

 2回戦で当たった斎藤慎太郎七段(26)は前王座のトップ棋士。今回の朝日杯は本戦シードで、1回戦で三浦弘行九段(45)に勝った。藤井七段にとっては、公式戦で1勝2敗と負け越している強敵だ。

朝日杯将棋、勝負のポイントは
朝日杯3連覇がかかる藤井聡太七段。1回戦の菅井七段、2回戦の斎藤七段との対局のポイントを解説します。

「いつの間にか形勢が良くなった」リードを広げて勝った2回戦

 先手番を握った藤井七段の作戦は角換わり。後手の斎藤七段は、千日手(引き分け)を視野に入れて相手の攻めを受けて立つ戦術をとった。互いに神経を使って間合いを測る手順が続いたが、藤井七段がうまく戦機を捉えて中盤戦になった。

 1図は、藤井七段が4八の金を…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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