谷川俊太郎さん、PEANUTSの神髄は「人の悲しみ」

 スヌーピーやチャーリー・ブラウンなどかわいくて個性的なキャラクターが活躍し、世界中で根強い人気を誇る漫画「PEANUTS」(ピーナッツ、チャールズ・M・シュルツ作)は、1950年10月2日、米国の新聞で連載がスタートしました。今年で誕生70周年になります。

 日本でも世代を超えて多くのファンに愛され続けていますが、その原動力になったのは、69年から日本語訳を手がけ、日本に紹介してきた詩人の谷川俊太郎さんです。谷川さんは初期の作品を中心に日本で未発表だった約2千点を新たに翻訳し、先ごろ「完訳」を達成しました。半世紀にわたった翻訳の裏話や詩作への影響を話していただきました。(聞き手・長谷部裕嗣=朝日ウイークリー 写真・関口聡

初めての印象は「おかしな犬」

 都内の閑静な住宅街にある谷川さんの自宅。スヌーピーのTシャツ姿の谷川さんが、晴れやかな笑顔で迎えてくれた。「ピーナッツ全集」の翻訳を完成させたばかりだという。

 僕は「完訳」というのに憧れて…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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