賭けマージャン疑惑「証拠ない」 名指し文書配布の堺市議に賠償命令

森嶋俊晴、井石栄司

 賭(か)けマージャンをした疑惑があると名指しした文書を配られ、名誉を傷つけられたとして、堺市議の西川良平氏(自民)が、同市議の池田克史氏(大阪維新の会)に慰謝料など3300万円を求めた訴訟の判決が13日、大阪地裁堺支部であった。木太伸広裁判長は名誉毀損(きそん)を認め、池田氏に77万円の支払いを命じた。

 判決によると、池田氏は2020年7月、西川氏ら4議員には賭けマージャンをした疑惑がある、という記事を載せた「市政通信」を2万~3万部程度、選挙区の有権者向けに発行するなどした。だが、疑惑を市議会で審議した結果、「十分な客観的証拠を確認できなかった」と総括された。

 判決は、西川氏の社会的評価を低下させる記事であり、疑惑が真実と認めるのに足りる証拠がないうえ、真実と信じた相当な理由もないと判断した。

 判決後、西川氏は取材に「賭けマージャンの証拠がないことが認められ、よかった」と話した。池田氏は「判決は主文しか聞いていないが、信じられへん内容。控訴する」と述べた。(森嶋俊晴、井石栄司)

Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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