赤い羽根募金、ふるさと納税の思わぬ影響 コロナ禍で街頭活動も中止

数字は語る

 今年も1日から「赤い羽根共同募金」が始まった。全国の駅や目抜き通りで、ボランティアの人たちがマスク越しに寄付を呼びかけている。秋の風物詩と思っていたら、近年は翌年の3月末まで続けているという。1年の半分が共同募金の季節なのだ。

 全国一斉に行われるが、主体は47都道府県の共同募金会。地域の福祉団体などから寄せられる助成の申請をもとに、都道府県単位で目標額を決めて臨む「計画募金」で、寄付金の約7割が地域の中で使われる。

 全国の活動をとりまとめる中央共同募金会(東京都千代田区)によると、今年度の目標額の総計は186億6665万円。昨年度は190億円の目標に対して実績額168億円余と振るわなかった。コロナ禍で街頭活動やイベントの多くが出来なかったという。

 共同募金が始まったのは敗戦の混乱が続く1947年。戦災孤児らの支援が中心だった。翌年、「赤い羽根」が登場する。52年10月8日の天声人語は「なかば関所通過の手形と化している」と嘆いた。羽根をつけていれば、街頭募金に出くわしても堂々と素通りできるというわけだ。確かに昭和の昔は大人も子供も襟に羽根を挿して歩いていた。

 寄付額は右肩上がりに増えた…

Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

Japonologie:
Leave a Comment