躍動感あふれるガラスの寅きらり 原油高でも作り続ける 干支の置物

吉本美奈子

 来年の干支(えと)「寅(とら)」をかたどった置物が、ガラス工房「マルティグラス」(福岡県福津市)で次々と作られている。約1400度で熱した透明や黄色、黒などのガラス生地を、何度も重ねていく。福岡県指定特産工芸品にも指定されており、手作業のため出荷までは早くても4日かかるという。完成したトラは光を受けて輝く。

 置物は9種類、値段は税込み6600~4万4千円。鏡餅や雪だるまなども手がけている。同社のホームページのほか、全国の百貨店などで販売される。最近は、市のふるさと納税の返礼品としても出荷数を伸ばしている。

 今年8月からは電気窯も導入し、3人の職人が躍動感あふれる置物を生産している。高田泰良(たいら)社長(50)は「原油高で苦しいが、毎年楽しみにしているお客さんのために作り続けたい」と話す。(吉本美奈子)

Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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