車とエアガンと覚醒剤…“あおりエアガン”男から陽性反応知人が明かした「佐藤らしい感じ」（東海テレビ）

　愛知県の東名高速であおり運転をしながら走行中の車にエアガンが発射された事件。逮捕された40歳の男から覚せい剤の陽性反応が出ていたことが分かりました。

　警察は佐藤容疑者が覚せい剤を使用して犯行に及んだ可能性もあるとみて調べています。その危険性について取材しました。

　メガネとマスクをつけ、捜査車両に乗り込む男。24日、自宅の家宅捜索に立ち会った兵庫県尼崎市の無職・佐藤竜彦容疑者（40）です。

　佐藤容疑者は9月8日、愛知県の東名高速で前を走る車をエアガンで撃ち、車体に傷を付けた疑いで6日後に逮捕されました。

　そして警察が逮捕後に佐藤容疑者の尿を鑑定した結果、覚せい剤の陽性反応が出ていたことが捜査関係者への取材で分かりました。

　高速道路であおり運転の末、エアガンを発射…。警察は佐藤容疑者が覚せい剤を使用して犯行に及んでいた可能性もあるとみて調べています。

　その危険性について薬物依存症などの人を支援するＮＰＯ法人「名古屋ダルク」の柴さんに話を聞くと…。

名古屋ダルク柴さん：
「興奮作用はあったとは思います。ただしお酒も薬物もやってなくてもあおり運転をする人はいますので、ただその人の性格がしつこい性格だったりする場合、薬物によってよりそれが増幅される可能性はあります」

　佐藤容疑者は事件後、岐阜県瑞浪市の中央道で燃料切れになり停車し、そのまま逃走。捜査関係者などによりますと、佐藤容疑者は知人の車で関東方面に逃げたとみられることが新たに分かりました。

　その後、京都府内で知人の男性に車を借り兵庫県内へ。尼崎市内のホテルに潜伏したのち知人に説得され出頭しました。

　6日間に渡る逃走劇について、柴さんは…。

名古屋ダルク柴さん：
「例えば体から薬を抜いて、せめて覚せい剤がない状態でっていうのは、一般的に薬を使った人たちから話を聞くと、そういう風な考えにはなりますね」

　佐藤容疑者は覚せい剤の発覚を逃れようと逃走を続けていたのでしょうか…。

佐藤容疑者を知る作家の沖田臥竜さん：
「昔からエアガンは好きやったりとか、車上荒らししたりとか、覚せい剤やったりとか。車も好きなんで、覚せい剤やったら車乗ってとかが好きやったんで。１セットみたいなもんですよね、佐藤らしいなという感じ」

　佐藤容疑者は１０代の頃から車やバイクが好きで、車を運転する際、覚せい剤を使用することもあったといいます。

佐藤容疑者を知る作家の沖田臥竜さん：
「覚せい剤やると車触りたくなる、それからエアガンで撃ちたくなる。覚せい剤やっているから（好きなことを）したがりますよね」

　警察は覚せい剤取締法違反の疑いでも捜査を進める方針です。

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