車暴走事件、同姓同名の人物がJCOに訴えたこと 捜査の焦点は

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宮廻潤子 張守男

 茨城県日立市役所のイベント会場や東海村役場で車が相次いで暴走し、3人が重軽傷を負った事件。6日に逮捕された自称運転手の男(53)の供述や目撃証言から、わずか数十分の間に起きた二つの事件の背景が明らかになってきた。(宮廻潤子、張守男)

同乗の母親「市役所行くことは知らなかった」 県警、容疑者宅を捜索

 日立市役所の広場で乗用車が暴走したのは6日午後1時ごろのことだった。広場では約50人が参加する障害者支援のイベントが開かれていた。捜査関係者によると、自称運転手の益子泰(ゆたか)容疑者(53)=日立市久慈町3丁目=は家族名義の黒色の乗用車を運転し、70代の母親と一緒に外出。その帰り道に突然、市役所で暴走したとみられる。

 20~40代の男女3人がはねられて重軽傷を負ったほか、止めてあった車や設置されていた机なども破損した。イベント参加者らによると、益子容疑者はそのまま、国道6号を東海村方面へ車で逃走した。県警の事情聴取に母親は「市役所に行くことは知らなかった」という趣旨の話をしているという。

 その少し後。日立市の益子容疑者宅前の駐車場で、止められていた車に黒色の乗用車が衝突する様子が目撃された。県警によると、益子容疑者は母親を助手席に残し、近くに止めてあった白い乗用車に乗り換えて走り去ったとみられる。

 そして午後1時半ごろ。益子容疑者が運転する白い乗用車は東海村役場に現れ、玄関に突っ込んだ。益子容疑者は病院に運ばれたがけがはなく、夕方に建造物損壊容疑で逮捕された。

 県警は8日朝、同容疑で益子容疑者を水戸地検に送検。午後には県警が益子容疑者の自宅アパートを家宅捜索した。午後2時半前に捜査車両2台が到着し、段ボール箱などを持った捜査員が続々とアパート内に入っていった。

容疑者とみられる人物がJCOに訴えた内容

 捜査関係者によると、益子容…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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