転覆漁船から11人を全員救助 船団を横風と高波が襲う

 8日午後6時20分ごろ、島根県浜田市の馬島灯台から北北西に21キロの沖合で、「第1吉勝丸が転覆した」と漁船団の灯船の船長から118番通報があった。乗組員11人は僚船が全員救助した。1人が病院へ搬送されたが、浜田海上保安部によると、大けがをした人はいないという。

 同保安部によると、第1吉勝丸は吉勝漁業所有の中型船(19トン)。乗組員11人全員が海に投げ出されたという。僚船の船長らによると、午後4時半ごろに船団を組んで出港したが、目的の漁場に着く前に強い横風と高波に襲われたという。午後6時ごろ、第1吉勝丸から僚船に救助を求める無線が入ったが、すでに傾いた状態で転覆しており、僚船2隻で11人を救助したという。

 救助された男性(43)は「横風が強くて、波も高くだいぶしけていた。投げ出されたときはもうダメかと思った」と話した。

 島根県水産課によると、第1吉勝丸はイワシやアジなどを取る巻き網船という。(水田道雄、榊原織和)


Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

Japonologie:
Leave a Comment