輪投げ大会やパン教室…ジャパンライフ、高齢客誘う手口

 家庭用磁気商品のオーナー(販売預託)商法を展開したジャパンライフ(東京、破産手続き中)をめぐる詐欺事件で、警視庁や愛知県警などの合同捜査本部は8日、元会長の山口隆祥(たかよし)容疑者(78)ら元幹部14人を詐欺容疑で再逮捕し、発表した。同社の顧客の多くは高齢者で、捜査関係者によると、ボウリング大会など多数のイベントを催して社員が関係を築き、繰り返し出資を促していたことがわかってきたという。

 ほかに再逮捕されたのは山口容疑者の次女で元社長のひろみ容疑者(48)ら。いずれも9月に詐欺容疑で逮捕されていた。

 警視庁生活経済課によると、14人は2017年11月13日~12月8日、同社が債務超過で健全な経営ができないと認識しながら、秋田、福島、愛知、岐阜、石川、岡山、熊本の7県の60~80代の男女計11人に「磁気商品のリース契約の債権を購入すれば高配当を得られる」などとうそをつき、計約8550万円をだまし取った疑いがある。認否は明らかにしていない。

 捜査関係者によると、同社は各地の店舗ごとに多数のイベントを企画。ボウリング大会や輪投げ大会などのスポーツイベントのほか、生け花や茶道、パン作りなどの教室を開催した。エステやメイクの体験会なども開いた。参加者は出資をしている客やその友人、知人らで、社員らが自宅まで送迎もしていたという。警視庁などは山口容疑者らが考案した勧誘手法とみている。

 約5千万円を出資した岐阜県の…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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