迷子になった選手の愛犬 拡散に次ぐ拡散、最後には発見

 サッカーJ1大分トリニータのMF松本怜選手(31)の愛犬が22日、北海道室蘭市の実家付近で行方不明になった。松本選手が悲痛な思いをSNSに投稿すると、チーム公式アカウントや親交ある選手、浅田飴などスポンサーらが一斉に反応。大分のほか北海道コンサドーレ札幌のサポーターらも、投稿した情報の拡散に協力した。松本選手は急きょ帰省。24日午後、近所の情報をもとに愛犬を無事保護し、コメントを発信して礼を述べた。

 レイチェルの愛称で親しまれている松本選手がツイッターに最初の投稿をしたのは23日未明。ミニチュアダックスフントのチェル(メス7歳)が22日夕、預けていた室蘭の実家付近で行方不明になったとし、情報提供を求めた。

 この日はセレッソ大阪とのリーグ初戦が大阪市であり、0―1で敗れたばかり。松本選手は「こんな夜分に、そして負け試合の後で申し訳ない」としつつ、「命に代えられるものではありません。僕の大切な家族です」と切実な思いをつづった。札幌管区気象台によると、22~23日の室蘭は時おり風速15メートルを超す荒れ模様で、気温も朝方は零下に迫った。

 大分サポーターや同僚選手、昨季途中まで大分に在籍していた神戸のFW藤本憲明選手、清水のDF福森直也選手らがすぐに反応。「早く見つかりますように」などの言葉を添えて行方不明の情報拡散に協力した。

 浅田飴や九州乳業などチームのスポンサー企業や北海道コンサドーレ札幌のサポーターらも投稿をリツイートし、松本選手を気遣った。実家の近所に貼り出せるよう写真入りチラシを作った人も。リツイート数3万4千件にのぼる大がかりな「捜索」に発展した。

 「見つかりました!!!」。24日昼過ぎ、松本選手は、それらしい犬を見たという近所の人の話をもとにチェルを無事保護したことをSNSで報告。インスタグラムにはチェルを抱きしめる自身の写真を添え、感謝の投稿をした。「嵐の中を耐え抜いたと思えないくらい奇麗な状態で見つかりました。多大なご迷惑をおかけしまして本当に申し訳ないです。そしてみなさんのご協力のおかげです!」

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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