追い払い策とカラスは気づくか? カラス自身の警戒音でごみ荒し防止

 ごみ集積所を荒らすカラス対策として、カラス自身が周囲を警戒する時に発する鳴き声を機器から流して追い払うやり方を、東京都足立区が始めた。被害がひどい区内5カ所に9月まで置き、効果を調べる。カラスに荒らされないごみの出し方に向けた、人の行動変化についても考えていくという。

 音声機器は「クロウコントローラー」と名付けられたもの。宇都宮大学発のベンチャーで、カラス被害対策に取り組む会社「CrowLab(クロウラボ)」(宇都宮市)が開発した。カラスが近づくと赤外線センサーが感知。「ここは危険」だと周囲に知らせるために、カラスが発する鳴き声を約10秒流し、よそへの移動を促す。都内でこの機器を使った追い払い策を実施している自治体は、他にはないという。

 設置したのは、竹ノ塚駅周辺の3カ所と、西新井駅近く、東綾瀬地区の計5カ所。区内約3万カ所のごみ集積所の中でもカラス被害が集中している場所で、とくに竹ノ塚駅周辺では飲食店から出る生ごみが荒らされ、区民からの苦情が絶えない。区内のカラスの生息数は不明だが、舎人公園や東綾瀬公園などに多くいると見られるという。

 区では、ふたが付いた折り畳…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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