追悼会場にひとりたたずむ高校生 「能登に気づかされた」恐怖と決意

 6434人が亡くなった阪神・淡路大震災から29年を迎えた17日。神戸市中央区東遊園地では、追悼行事「1・17のつどい」が開かれた。

 能登半島地震の被災者に寄り添う思いを込めて、約7千本の灯籠(とうろう)で「1995 ともに 1・17」の文字がつくられていた。

 朝7時ごろ。その灯籠の明かりを、ぽつんとひとりで見つめる高校生がいた。

 明石市に住む神戸市立葺合高校1年の浜崎安授(あんじゅ)さん(16)。

 追悼行事を訪れるのはこの日が初めてだった。きっかけは、元日の能登半島地震だ。

 能登半島を最大震度7の地震が襲ったあの日、浜崎さんの自宅も揺れた。怖くて机の下に隠れた。

 「みんなが楽しく過ごす元日の地震。いつどこで次の地震があるか分からないと気づかされた」と言う。

 すぐに防災グッズを買いそろえ、家具を突っ張り棒で固定した。ベッドの頭上の本も移動させた。

 そして迎えた17日。初めて生で見た、東遊園地の灯籠の数に、思わず涙が出たという。

 「こんなにたくさんの人が、どんな苦しい思いをして亡くなったんだろう、って。実感が湧いて怖くなりました」

 落ち着いたら能登へボランティアに行きたい、という気持ちを新たにした。

 「出来ることを、やれるときにやっておきたいです」

 力強い口調で、そう語った。(宮島昌英)

Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

Japonologie:
Leave a Comment