運転手が意識失い、バスに衝突 トラック管理者を書類送検 北海道警

 北海道八雲町の国道5号で昨年6月、食肉会社のトラックが乗客15人を乗せたバスに衝突して5人が死亡、12人が重軽傷を負った事故で、道警は22日、トラックの運行を管理する立場だった食肉会社の社員2人を業務上過失致死傷の疑いで書類送検し、発表した。ともに容疑を認めているという。

 道警などによると、書類送検されたのは食肉大手日本ハムの子会社・日本クリーンファーム(本社・青森県)の道南生産管理部長(57)と安全運転管理者(52)。2人は事故前日に、トラックの男性運転手(当時65)=事故で死亡=が体調不良だったことを把握しながら、運転を中止させるなどの適切な措置を怠り、事故を引き起こした疑いがある。

 道警は、男性運転手の司法解剖結果やトラックのドライブレコーダーの解析などから、男性が運転中に心筋梗塞(こうそく)を起こして意識を失い、対向車線にはみ出したと判断。男性についても容疑者死亡のまま自動車運転死傷処罰法違反(過失運転致死傷)の疑いで送検した。

 事故は昨年6月18日正午前に発生。トラックが対向車線を走行中の都市間高速バスに正面衝突し、乗客3人と双方の運転手が死亡、乗客12人が重軽傷を負った。(野田一郎、新谷千布美)

Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

Japonologie:
Leave a Comment