運転手の無罪確定 中学生死亡事故の判決めぐり、札幌地検控訴せず

石垣明真

 2022年7月、札幌市中央区の交差点で、横断歩道上にいた女子中学生(当時13)を車でひいて死なせたとして、自動車運転死傷処罰法違反(過失運転致死)の罪に問われた男性(72)を無罪判決とした札幌地裁の判決が、7日に確定した。控訴期限の6日までに札幌地検が控訴しなかった。

 判決では、中学生が自殺を図った疑いがあるとしたうえで、男性は、中学生が車の前に飛び出してくることを予見できなかった可能性が残ると認定。検察側は「(男性が)指定最高速度を守って、前方左右をよく見て運転すれば事故を回避できた」として男性の過失を主張していたが、それを退けていた。

 札幌地検は「判決内容を精査するなどして検討した結果、控訴をしない判断とした」とコメントした。

 男性と弁護人は、男性が違法に逮捕、起訴されたとして、国と道を相手取り、国家賠償請求訴訟を提訴することを検討しているという。(石垣明真)

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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