道警ヤジ排除「許容される」 地裁、付審判請求を棄却

 昨年7月の参院選で、JR札幌駅前で安倍晋三首相(当時)が演説中にヤジを飛ばした男性を道警の警察官が排除した問題で、男性が警察官を特別公務員職権乱用罪などに問うべきだとして札幌地裁に起こした付審判請求について、地裁は27日、請求棄却の決定をした。男性の弁護団が明らかにした。

 地裁は警察官の排除行為について「必要な限度の避難措置として許容される」などとして、「訴追をするに足りる程度の嫌疑があるとはいえない」と結論づけた。斎藤耕弁護士は「本人と弁護団で協議の上、高裁への抗告を検討する」と話した。

 付審判請求は、特別公務員職権乱用罪などの訴えを検察官が不起訴にした場合、訴えを起こした人が手続きできる。裁判所による審判開始の決定は、起訴と同じ効力をもつ。

 札幌地検は今年2月、男性の刑事告訴を不起訴処分とし、男性が不服として付審判請求と検察審査会への申し立てをした。札幌検察審査会は10月、「不起訴相当」の議決を出している。(榧場勇太)


Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

Japonologie:
Leave a Comment