遺体を放置した疑いできょうだい逮捕 遺体は父親か、「葬式代なく」

遠藤美波

 父親とみられる男性の遺体を放置したとして、警視庁は、東京都足立区に住む無職の女(51)と、女の弟で職業不詳の男(49)を死体遺棄の疑いで逮捕し、12日発表した。

 西新井署によると、2人は3月下旬から5月11日までの間、80代くらいの男性の遺体を自宅の居室に放置した疑いがある。2人は父親と3人暮らしで、署は、遺体は父親とみている。

 家賃が3カ月分滞納され、管理会社が11日に2人の男性宅を訪れたところ応答がなく、110番通報した。警察官と一緒に合鍵で自宅に入ると、逮捕された2人がおり、奥の部屋から布団で寝た状態の遺体が見つかったという。

 署の調べに対し、女は「葬儀代を工面できず、父の年金で生活していたことを考えると通報できなかった」、男は「大型連休前後に臭いがきつくなったが、姉が何も言わないので遺体を放置した認識はなかった」などと供述。署が遺体の身元や死亡時期、年金の受給状況などを調べている。(遠藤美波)

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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