部下を蹴り殴打 消防署でパワハラ、発覚後「見張り」も

 消防署内で部下へのパワハラ行為があったとして、神奈川県海老名市は1日、消防職員計12人を処分し、発表した。うち5人は懲戒処分。上司によるパワハラの黙認や、市の調査への妨害行為もあったとされ、事態を重くみた市は全庁的な再発防止策に乗り出す。

 懲戒処分の内容は、消防本部消防署第3警備課救助係長(48)が停職1カ月、同課主任主事(36)が減給10分の1(3カ月)。監督責任を問われ、同課本署担当課長(57)が減給10分の1(1カ月)、消防本部副署長兼同課長(59)と消防本部消防次長兼消防署長(55)が戒告となった。

 このほか、消防長ら7人が文書訓告や文書注意の処分を受けた。

 市や市消防本部によると、停職となった救助係長は昨年5~6月、部下の男性(20)に、職場で本人の承諾なく前髪を切る▽救命ボート室外機の点検作業中にミスをしたとして顔面をバインダーで殴打▽訓練中のミスに対し、足を数回蹴ったうえ腕立て伏せをさせる――といったパワハラ行為をした。勤務時間外に私的な買い物もさせていたという。

 さらに9月下旬、パワハラ行為をめぐって市ハラスメント苦情相談対応委員会の会合が開かれる予定だった市役所の玄関付近で部下2人に見張りをさせ、委員会への情報提供者を特定しようとしたとされる。委員会側が動きを察知し会合は延期された。市は、調査への妨害行為で、情報提供者の保護を困難にしかねない悪質な行為だと判断した。

 また、減給となった主任主事は…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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