部活の「ダウンサイジング」を 専門家が提案する教員負担の減らし方

 教員の長時間労働の主因と指摘されてきた中学や高校の部活指導。国は休養日を導入するなど改善を試みてきたが、本来業務である授業に注力できず悩む教員は少なくない。どんな対策が必要なのか。教員の働き方と部活動を巡る問題に詳しい内田良・名古屋大教授(教育社会学)は「根本的なダウンサイジングが必要」と指摘します。内田さんが提案する今後の部活動のあり方とは――。

連載「いま先生は」

授業だけでなく、事務作業や保護者対応、部活動……。さまざまな仕事を抱え、悩み、疲れ、それでも前に進む。そんな先生たちのリアルな姿を報告し、働き方のこれからを考える連載「いま先生は」。第3部では、部活指導の実態を取り上げ、今後のあり方を探ります。

 ――教員の部活指導を巡るこれまでの経緯は。

 部活指導にかける時間は近年、大きく増えました。文部科学省が2016年度に行った勤務実態調査では、その前に調査した06年度から、土日の部活動の時間が1日当たり約1時間増えました。ほぼ倍増です。

 02年度から完全週休2日制が導入されましたが、「土日を家庭に返す」という目的とは異なり、部活指導に一定の時間が回ったことになります。

 いまや、1週間のうち完全に休める日がない教員も少なくありません。労働者である教員が1週間ずっと勤務しているというのは本来異常なことです。

 ――「脱ゆとり」を掲げた08年度の学習指導要領改訂で授業時数は増えました。

 平日の教員の勤務に余裕がなくなりました。加えていじめや不登校発達障害がある子への対応などで、個別に丁寧に対応する機会が増えました。

 平日がこれだけ忙しくなり、さらには部活動が全国的に過熱するなかで、残業が増える結果となりました。教員は授業準備や研修の時間、プライベートの時間を削らざるを得ない状況です。

記事の後半では、内田教授が提案する「ダウンサイジング」構想の詳細を説明しています。活動を減らすことについて保護者の理解をどう得るかについても聞いています。

「部活がやりたくて…」驚いたデータ

 ――このような事態に陥った…

Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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