都職員が「懸念」示した朝鮮人虐殺巡る映像、上映会で人権意識問う声

 東京都の委託を受けた外郭団体「都人権啓発センター」の人権企画展で予定されていた映像作品をめぐる問題で22日、議員向けの作品上映会が都議会であった。

 映像作品は、戦前に都内の精神科病院に入院した朝鮮人患者の診療録を読み解いた内容。作品内で歴史学者関東大震災の朝鮮人虐殺を「事実」と語った発言に対し、都の人権施策の担当職員が「都ではこの歴史認識について言及していません」としたり、小池百合子知事が朝鮮人犠牲者への追悼文を送っていないことを挙げたりして上映に難色を示すメールをセンターの担当者に送っていた。その後、上映中止が決まった。

 この日の作品上映後、都議からは「事実を歴史として伝えることもできないのか」「都人権部職員の人権意識はどうなっているのか」などの感想が相次いだ。作者で美術家の飯山由貴さんは「小池知事が追悼文を送っていないことの影響が出ている」と語った。(編集委員・北野隆一

Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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