里山に80メートルの縁側 大人も子どもも「ごちゃまぜ」のケア

 美しい木の梁(はり)を備えた縁側が、ドーンとどこまでも続く。長さは約80メートル。縁側と一体化するように、オープンな造りのリビングと工房を兼ねたカフェの建物が南北に延びる。千葉県八千代市の里山に完成したデイサービス施設「52間(けん)の縁側のいしいさん家(ち)」だ。ここでのデイサービスは、昨年12月に稼働した。

 完成までに足掛け6年。竹やぶを切り開くところから始めるや、たまたま土器が出土して工事が止まった。完成前にはコロナ禍での木材価格の高騰する、いわゆる「ウッドショック」に見舞われ、足りない資金をクラウドファンディングなどで補った。

 この建物を依頼したのは県内で宅老所「いしいさん家」を展開する石井英寿(ひでかず)さん(48)。地元で自主保育を実践するNPO法人「わっか」理事長の宮本亜佳音さん(41)や設計を担当した建築家の山﨑健太郎さん(46)らともコラボし、地域の世代間共助を育む「52間の縁側プロジェクト」を企画した。大勢で汗を流した一大労作だ。

 「地域の関わりこそが財産」…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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