野党共闘に必要なことは「会派合流」だけではない(ニッポン放送)

ニッポン放送「飯田浩司の OK! Cozy up!」(8月21日放送)にジャーナリストの佐々木俊尚が出演。立憲民主党と国民民主党が衆参ともに会派合流で合意したニュースについて解説した。

立憲民主党と国民民主党、衆参共に会派合流で合意

 

枝野代表)相互に協力して行くことを確認していただけるということで、大変なご英断をいただいたと敬意を表したいというように申し上げました。

玉木代表)国民の期待を受け止めることができる新しい動きにつなげて行きたいと思いますし、ひいては政権交代につなげて行く第1歩だと考えています。

立憲民主党の枝野幸男代表と国民民主党の玉木雄一郎代表は20日、国会内で会談し、衆参それぞれ統一会派を結成することで合意した。秋の臨時国会に向けて、野党共闘で安倍政権への対抗姿勢を強めて行く。

飯田)当初、枝野さんは衆議院のみで統一会派を提案していたということですが、玉木さんは参議院も含めた衆参両院で会派結成をしましょうと言ったということです。

原発ゼロの立憲に民主は同調できるのか

佐々木)こういう話になると、必ず野合などと批判が出ますが、野合とまで言い切っていいか分からないけれども、かなり路線は違います。国民民主党はどちらかと言うと中道右派寄り、改憲も前向きではないが、議論してもいいですよという姿勢。共産党とはあまりそぐわない感じですよね。立憲民主党は安倍政権支持が続くなかで、中道に寄りすぎると安倍政権と区別がつかないという判断があったのか分かりませんが、かなり左寄りに振れて来ていて、共産党にも近づいています。もう1つ問題だと思うのは、原発ゼロ法案を巡る話で、立憲民主党は原発ゼロをやりましょうと言いますが、国民民主党はそこまで踏み込めないというところです。

飯田)支持母体もありますからね。

佐々木)それだけの話であればいいのですが、前回の参院選で立憲民主党はおしどりマコさんのような、かなり原発問題についてどうなのかなという問題発言をされている方を候補に立てて、それに対して福島の人から議論が上がっている。結局そこに対して答えないまま、おしどりマコさんは落選して終わりましたが。この原発デマみたいなものを容認するという立憲民主党の姿勢に対して、国民民主党の玉木さんはどう考えているのかな、と知りたいところであるというのが1つ。


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Source : 国内 – Yahoo!ニュース

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