台風12号が24~25日にかけて東日本に接近するおそれがある。
気象庁によると、日本の南を北上した後、次第に進路を東寄りに変え、25日午前9時には福島県いわき市の東約260キロへ進む予報となっている。
昨秋に相次いで日本列島を襲った台風の際に計画運休した鉄道や航空会社などの交通機関は、どのような対応を予定しているのか。
昨年10月の台風19号で長野市にある新幹線車両センターが浸水し、多くの新幹線車両が廃車になるなど大きな被害を受けたJR東日本。23日午前11時現在、列車の運休などの予定はないが、雨の状況を注視して警戒している。
JR東は昨年の台風被害を受け、千年に1回レベルの「想定最大規模降雨」で浸水が考えられる車両基地や駅などでは、河川の水位や雨量、台風の進路を踏まえ、新幹線車両を避難させるかどうかを判断することにしている。
長野の車両センターでは今後、電気設備がある場所をかさ上げし、車両検査や修理のスペースに水をせき止める板を設置するなどの対策を進める方針。浸水の恐れがあるほかの車両基地などでも同様の対策を講じる考えだ。
JR東海によると、東海道新幹線も現時点では運休の予定はないという。
日本航空と全日空は、昨年10月に台風19号が関東地方を直撃した際に、成田、羽田の両空港を発着するほとんどの便を欠航させた。23日昼時点で今回の台風12号に関連した欠航はまだ予定していないといい、「今後の進路と予報の状況を見て判断したい」としている。
昨年9月の台風15号では、成田空港と各地を結ぶ交通機関が止まり、空港内に約1万7千人が足止めされた。そのため、翌月の台風19号では、成田、羽田の両空港でこうした混乱を防ぐために着陸を制限した。
空港を運営する成田国際空港会社(NAA)と国土交通省によると、23日昼の時点では滑走路の使用を制限する予定はないという。(一條優太、贄川俊)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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