長崎・浦上天主堂に響くハーモニー 3年ぶり若手男女のコンサート

米田悠一郎

 合唱の若手演奏家を育成するプロジェクト「JCAユースクワイア」(全日本合唱連盟、朝日新聞社主催)の参加メンバーによるコンサートが26日、長崎市のカトリック浦上教会(浦上天主堂)であった。

 全国から選ばれた10~20代の男女35人が、日本ラトビア音楽協会会長で合唱指揮者の松原千振(ちふる)氏の指揮で、ラトビアの民謡や、長崎の潜伏キリシタンの歌とキリスト教の聖歌を題材にした組曲などを披露した。

 新型コロナウイルスの感染拡大で2020年以降中止され、3年ぶりの開催となった。当初はラトビアの作曲家エリクス・エシェンヴァルズ氏を招く予定だったが、コロナ禍で来日できなかった。

 メンバーたちは集まった客を前に、柔らかいハーモニーを目いっぱい響かせた。ソプラノを担当した磯部里奈さん(23)は「涙を流しながら聞いてもらえて、こちらも涙が出そうになった。今後は語りかけるように歌いたい」と話した。(米田悠一郎)

Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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