関電の歴代15幹部も元助役から金品 癒着30年前から

 関西電力の役員ら20人が福井県高浜町の元助役・森山栄治氏(故人)から計約3億2千万円相当の金品を受け取っていた問題で、ほかに元副社長ら歴代幹部15人が、朝日新聞の取材に受領を認めた。社内調査は2011年以降に在職した幹部らに限っていたが、受領は森山氏が助役を退任した1987年ごろには始まっていた。

 原発をめぐる電力会社と地元有力者の癒着が30年余りに及ぶことが明らかになった。関電は原発のトラブルや人事などの情報を公表前に森山氏に提供し、森山氏から関連会社への工事発注を依頼されていたことも判明した。

 関電の第三者による調査委員会(委員長=但木敬一・元検事総長)の報告に先駆け、朝日新聞は10月から高浜、大飯、美浜の3原発、若狭支社(現原子力事業本部)、京都支店(現京都支社)にいた元役員や幹部らのうち、所在が確認できた約60人に直接取材を試みた。

 受領を認めたのは計15人。当時は高浜・大飯両原発、若狭支社、京都支店の幹部らで、うち2人が副社長、1人が専務、2人が常務を後に務めた。受領を否定したのが29人、取材拒否が7人、他は面会できなかった。このほか関電の「実力者」と呼ばれ、83~87年に副社長を務めた内藤千百里(ちもり)氏(18年に死去)も生前、朝日新聞の取材に受領を認める証言をしていた。

 金品は20万~10万円の商品…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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