陸自施設の射撃事故「偶然はありえない」 OBが思い出した山口事件

 陸上自衛隊の日野基本射撃場(岐阜市)で14日、自衛隊員計3人が病院に搬送され、男性2人が死亡し、1人が負傷する事件が起きました。訓練中に18歳の自衛官候補生が自動小銃を撃ったとみられています。韓国の防衛駐在官などを務めた鈴来洋志元陸将補(偕行社安全保障研究員)は、「自衛官OBとして事故の一報を聞いて大変残念としか言いようがありません」と語る一方、1984年2月に陸自山口駐屯地で起きた小銃乱射事件を思い出したと語ります。

 ――陸自では小銃や射撃訓練をどのように管理しているのでしょうか。

 私の現役当時は、基本的に中隊(百数十人規模)に武器庫がありました。射撃訓練を行う場合、中隊長が射場指揮官になり、中隊幹部らに射撃計画を作らせます。

 射撃場で一度に射撃できる隊員らが射群をつくります。訓練の課題に応じて、射手が弾薬置き場に銃弾を取りに行き、担当の係が弾数を確認して渡します。射座(銃を発射する場所)以外では、弾薬を弾倉に込めない決まりです。銃口も常に目標に向け、人には向けないよう厳しく指導しています。

 その後、幹部が射手たちに対…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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