霊峰・英彦山を再生したい 米フォトジャーナリストがほれた山伏文化

 「日本三大修験道場」として栄え、多くの山伏がいた霊峰・英彦山。その歴史にほれ込み、福岡県添田町の宿坊を改修し、修験道に関する文化の発信拠点としてよみがえらせようという取り組みに加わった米国人がいる。著名な写真家のエバレット・ケネディ・ブラウンさん(62)。改修は屋根のふき替えを残すのみで、5月中旬にも宿坊をお披露目する予定だ。

 英彦山の谷間に4月2日、ブラウンさんらが吹くホラ貝の音が響いた。約120人のボランティアたちが一斉に山道を下る。宿坊に着くと、カヤ葺(ふ)き専門の職人集団が屋根から降ろした古いカヤを運んで廃棄したり、新しいカヤを運び込んだりした。

 この建物は「守静坊」と呼ばれ、英彦山山伏の子孫で、元駒沢大教授の長野覚(ただし)さんの生家だ。長野さんは昨秋亡くなり、一般財団法人「徳積財団」(飯塚市)が遺族から活用を任された。

 財団は伝統的な日本文化や先…

Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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