青森・風間浦で700人孤立の恐れ 北海道・東北で大雨

山岸玲、土肥修一、大西英正

【動画】温帯低気圧による大雨の青森県むつ市大畑町=安田琢典撮影

 台風9号から変わった低気圧の影響で10日、北海道や東北を中心に大雨となった。青森県七戸町では河川で洪水が起きたとして、避難情報の中で最も危険度が高い「緊急安全確保」(レベル5)が出された。

 気象庁によると、10日午前9時までの24時間降水量は北海道函館市で289・5ミリと、観測を始めた2003年以降で史上最多に。岩手県普代村で226・5ミリ、青森県平内町は167・0ミリと8月では観測史上最多となった。低気圧は10日に東北を通過して日本から遠ざかるとみられるが、同庁は土砂災害への警戒を呼びかけている。

 大雨の影響で、青森県むつ市では10日朝、小赤川にかかる小赤川橋が崩落したほか、風間浦村の国道279号で土砂崩れが数カ所発生。県によると、村民約700人が孤立している恐れがあるという。同県七戸町は午前8時40分ごろ、倉岡川目地区の一部(96世帯計225人)に緊急安全確保を出した。

 岩手県では10日朝時点で、洋野町で2棟、宮古市で1棟が床下浸水した。JR東日本盛岡支社によると、八戸線の久慈―階上間で線路に土砂が流れ込み、10日は終日運休することを決めた。

 気象庁によると、11日午前6時までの24時間雨量の予想は多いところで、北海道200ミリ▽北陸180ミリ▽東北150ミリ。最大風速は北海道で25メートル、東北と北陸で23メートルが予想されている。(山岸玲、土肥修一、大西英正)

Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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