食い荒らされた樹木、犯人は外来カミキリ 気づけば巣窟

 桜や桃など主にバラ科の樹木を食い荒らす特定外来生物の「クビアカツヤカミキリ」による被害が続いている。昨年まで館林市など東毛7市町で確認されていたため、県が東毛での「封じ込め」に動き始めた矢先、新たに高崎市で見つかった。農業被害や景観悪化への懸念が続く中、県は被害拡大阻止に追われる。(中村瞬)

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 群馬県内有数の果樹産地の高崎市で7月上旬、市内で初めてクビアカツヤカミキリによる被害が確認された。被害は桃とプラムの計6本。周辺の樹木も被害を受けている可能性が高いとして、計16本を切り倒した。

 クビアカツヤカミキリは中国や朝鮮半島などが原産地で、体長2~4センチ。成虫の活動期は5月末~8月ごろで、桜や梅、桃など主にバラ科の樹木に産卵する。繁殖力が強く、1匹のメスが1千個以上産卵した事例もある。幼虫は樹木の内部を侵食し、2~3年で成虫になる。

 県内の2019年の被害本数は…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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