首相、トランプ氏と電話会談 イラン訪問を報告(産経新聞)

 安倍晋三首相は14日夜、トランプ米大統領と約30分間電話で会談し、イラン訪問時の最高指導者ハメネイ師らとの会談内容を伝えた。日米両首脳はホルムズ海峡付近でのタンカー攻撃事件について協議し、今後のイランへの対応を含む中東情勢に関して意見交換した。

 電話会談後、首相は公邸前で記者団に、イランへの訪問と働きかけに関しトランプ氏から謝意があったことを明らかにした上で、「今後とも米国と緊密に連携していく」と述べた。

 首相はハメネイ師やロウハニ大統領との会談で、米国と武力衝突に発展しないよう緊張緩和の重要性を説き、対話を促した。米国が離脱した核合意への支持も伝えた。これに対し、ハメネイ師は核兵器製造を否定したものの、米国との対話は拒否した。

 首相はイラン滞在中、トランプ氏の依頼に応じる形で、拘束中の米国人の解放をイラン側に求めたことも政府関係者への取材で判明した。イラン側の反応は明らかになっていない。

 タンカー攻撃事件をめぐっては、米国がイランの関与を指摘し、中東情勢は緊迫している。イランは関与を否定し、日本政府は具体的な言及を避けている。

 首相は電話会談後「いかなる者が攻撃したとしても、船舶を危険にさらす行動に対し、日本として断固非難する」と述べた。その上で「すべての関係国が、不測の事態が発生することがないよう自制し、緊張を高めるような行為は厳に慎むべきだ」と呼びかけた。

 緊張緩和への道のりについて、首相は「大変な困難が伴うが、地域の平和と安定、そして世界の繁栄のために、今後とも努力を重ねていきたい」と述べた。

 首相は12日から現職首相として41年ぶりにイランを訪問し、14日午前に帰国した。

Source : 国内 – Yahoo!ニュース

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