首相の参拝直前、複数回の破裂音 茂みにリード線、爆竹を遠隔操作か

松原央

 岸田文雄首相が4日に三重県伊勢市伊勢神宮に参拝する直前に、外宮前の広場付近で爆竹のようなものが破裂していたことが6日、捜査関係者への取材でわかった。現場で不審な人物が目撃されていないことなどから、県警は遠隔操作で破裂した可能性もあるとみて捜査している。

 捜査関係者によると、4日午前11時40分ごろ、広場付近で、爆竹が数回破裂するような音を警護担当の警察官らが確認。県警が周囲を調べたところ、近くの茂みのような場所に爆竹が破裂したような形跡とリード線のようなものがあったという。

 人や物への被害はなく、ほかに危険物が見つからなかったため、岸田首相は予定通り正午すぎに広場に到着した。

 警察庁安倍晋三元首相の銃撃事件を受けて要人警護を強化している。県警はこの日、外宮や内宮などに他県からの応援を含む警察官約1100人を配置。午前9時ごろから外宮前の広場付近を探索したが、不審物は見つからなかったという。

 県警は軽犯罪法違反容疑などを視野に捜査。付近の防犯カメラの映像の解析などを進めている。(松原央)

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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