首相の甘め議席設定は責任論回避か 逆風の兆しも(日刊スポーツ)

主要7党の党首らは3日、都内の日本記者クラブで討論会に臨んだ。冒頭質問は参院選で訴えるテーマだったが、首相はまず、九州南部の大雨に対する災害対応に言及。「早め早めに避難を」と呼びかけるなど、防災モードで幕を開けた。

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党首同士の質疑では、首相が立憲民主党の枝野幸男代表に、政策の一部で主張に違いがある野党同士が、32の1人区で候補者を一本化したことを「政府を倒すためだけだ」と、たびたび攻撃。自衛隊の位置づけ、公的年金をめぐる「マクロ経済スライド」への考えのずれを挙げ、「考えは統一されているのか。選挙が終わったらまたバラバラになり、また決められない政治になるのではないか」と、あおるように皮肉った。

1人区の勝敗は選挙戦の鍵を握り、与野党の火花は強まる一方。ただ枝野氏は「安保法制の撤回方針、『生活防衛』という考え方で、野党の5党1会派は完全に一致している。そういう候補に当選してもらいたい」と反論。「老後2000万円」問題の対応などで、首相をただした。

一方、首相は獲得議席について「非改選を含め、与党で過半数確保」と主張。自公で53議席という甘めの設定だが、老後2000万円問題などで自民に逆風の兆しもあり、責任論回避のためと見る向きもある。【中山知子】

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Source : 国内 – Yahoo!ニュース

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