首相へのヤジ排除の道警警察官ら 検察審「不起訴相当」

 昨年7月の参院選で、札幌市内で自民党候補の応援演説をしていた安倍晋三首相(当時)にヤジを飛ばした男性(32)らが北海道警の警察官に取り押さえられて排除された問題で、特別公務員職権乱用などの容疑で告訴された警察官らを不起訴とした札幌地検の処分について、札幌検察審査会は「不起訴相当」の議決を出した。議決は21日付。

 審査会は、ヤジを飛ばした男性が首相の支持者とみられる人とけんかを始める危険が切迫したり、首相に物を投げて危害を加えたりする恐れがあったなどと判断。警察官職務執行法の「避難」や「制止」として許容できると指摘し、違法と認めなかった。

 男性は取材に「当時は周囲の支持者とトラブルになりそうな事態はなく、選挙カーに向かって物を投げようともしていなかった。どのような証拠に基づき、断定したかわからない。警察の言い分をそのままなぞっただけの全く納得がいかない議決だ。本人の言い分も聞かずにこのような結論を導き出した検察審査会の審査そのものが不当だ」と話した。


Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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