馬毛島で揺れる地元「沖縄と似てきた」 市長の兄が最近買い求める本

 鹿児島市から高速船で1時間半、鹿児島県種子島の北端・西之表市の港に近い住宅街の一角に、太いガジュマルが庭に自生するガラス張りの建物がある。

 八板陽太郎さん(80)の自宅兼事務所だ。

 八板さんは最近「辺野古」を扱う本を何冊も買い求め、書斎に並べた。

 「国に翻弄(ほんろう)される種子島の今の様子は、沖縄の状況と似てきたからね」

 地元出身で東京の大学に進学後、会社勤務を経てUターンした。いま情報通信技術者を育成するNPOを運営する。

 10キロ先の無人島・馬毛島で、米空母艦載機の陸上離着陸訓練(FCLP)移転と自衛隊基地整備計画が進む。

 ひと回り年の離れた弟、俊輔氏(69)は市長として、国と協議を続けている。

 過疎の進む島で、交付金に頼…

Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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