駅うろつく包丁持つ男 女性巡査が振り下ろした警棒の傷

 名古屋駅に包丁を持った男が現れた。利用客らが逃げまどうなか、鉄道警察隊の女性隊員(27)が男との間合いを詰め、警棒で一撃。警棒は包丁に命中し、一人のけが人も出さず、身柄を確保した。

白昼堂々、にぎわう駅のコンコースで起きたこの事件は、ツイッターで写真・動画付きで発生直後から広く拡散されました。そこに写っていたのは、男を抑える鉄道警察隊の男女ペア。けが人を1人も出すことなく解決されるまで、どんな経緯があったのでしょうか。若手の女性隊員に話を聞きました。記事末尾には、現行犯逮捕時の動画、若手女性隊員へのインタビュー動画もあります。

 事件があったのは、7月10日午前11時すぎ。新幹線や在来線の改札口や売店などが並ぶJR名古屋駅の中央コンコースを、男がうろついていた。右手に包丁を握っている。

 愛知県警鉄道警察隊の立松愛美巡査(27)は、先輩の岡田真吾巡査部長(44)とパトロールを終え、コンコース内にある詰め所で休憩を取るところだった。

 「刃物を持って暴れている男がいる!」

 駅員が詰め所に飛び込んできた。立松巡査らは警棒と盾を手に外へ飛び出した。大勢の人が逃げ回るなか、包丁を持った男がいた。

 「武器捨てろ!」

 岡田巡査部長の呼びかけに反応したのか、男が岡田巡査部長の方へ近づいてくる。距離は1メートルほどだ。

 「このままじゃ危ない」

 立松巡査はコンコースの柱の…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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