高齢者ワクチン「早く情報を」 供給わずかで自治体不安

 新型コロナウイルスワクチンの高齢者向け接種が来週から道内で始まる。9日は札幌市と江別市にワクチンが到着。江別市では12日に介護福祉施設で接種される。供給されるワクチンはまだわずかで、道は医療体制が整備されている22市町で接種する方針を示し、各市町は感染リスクが高い高齢者施設で主に接種する。国は6月末までにすべての高齢者向けワクチン供給が可能とするが詳細は未定で、自治体からは情報不足を訴える声も出ている。(中野龍三、榧場勇太)

 札幌市では9日午前、市ワクチン配送センターにファイザー社製のワクチン1箱(1瓶で5回接種の場合975回分)が到着。職員らが零下75度前後の適正な温度が維持されているかを確認し、超低温冷凍庫に移し替えた。

 市は13日以降、ワクチンを小分けにして5カ所の介護老人保健施設に順次配布する。希望する高齢者や従業員ら約1千人に1回目を接種してもらう。感染リスクの高い多床型の施設で、医師が常駐していることなどを理由に選んだ。

 市内の65歳以上の高齢者は約54万人。市は26日以降に追加で供給される1箱で2回目を接種してもらうが、その後の日程は未定だ。市ワクチン接種担当部の畠山亜希子調整担当課長は「いつ、どれくらいのワクチンが届くのか、できるだけ早く情報をいただきたい」と話した。

 江別市にも9日、ワクチン1箱…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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