(日曜に想う)執念と誤算、安倍首相と改憲 編集委員・曽我豪(朝日新聞デジタル)

 憲法改正とは、安倍晋三首相にとっていかなる意味を持つものなのだろう。
 会った人の感触も分かれる。やはりレガシー(遺産)を残したいのだと言う人もいれば、いや現実にほぼ無理なことは首相も分かっていると言う人もいる。
 7年前の晩秋、本人に尋ねたことがある。何を成し遂げたいか、政権の優先順位を聞かせてほしい、と。即答だった。
 「憲法改正は3番目だ」
 むろんそれは、価値でなく進め方の順だった。まずはデフレ脱却と東日本大震災の復興で実績を積み、国民の支持と政権の基盤を固めた先にある政権の最後の目標だ。そういう意味だった。…… 本文:1,620文字 この記事の続きをお読みいただくには、朝日新聞デジタルselect on Yahoo!ニュースの購入が必要です。

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