20年前の豪雨で行方不明 男性の遺骨を中学生が発見

 広島県は2日、1999年6月に起きた集中豪雨災害で行方不明になっていた男性の頭骨を同県三原市内で発見したと発表した。同災害では死者31人・行方不明者1人が出たが、発生から20年を経て最後の不明者が見つかった。

 県警によると、男性は河内町中河内(現・東広島市)の勝冶(かつや)孝治(たかはる)さん(当時64)。勝冶さんは同年6月29日午後6時ごろ、同町の県道33号で軽四貨物自動車を運転中、道路が約200メートルにわたって崩壊し、近くの沼田(ぬた)川に転落して行方が分からなくなっていた。

 今年4月20日午後5時半ごろ、勝冶さんが行方不明になった場所から南東に約25キロ離れた三原市の沼田川河口付近にいた女子中学生らが、干潮で表れた川底から人間の頭骨らしきものを見つけ、母親が110番通報した。

 その後、親族と頭骨のDNA型などが一致したことから、7月末に身元が判明した。

 県のホームページによると、99年の豪雨は同県西部を中心に被害が出た。土石流などが139カ所、がけ崩れ186カ所に及び、家屋全壊も154戸にのぼったという。この災害を機に、土砂災害防止法が制定されている。(東谷晃平、北村浩貴)


Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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