経営再建中の液晶パネル大手ジャパンディスプレイ(JDI)の経理担当幹部が約4年間にわたって不正経理を繰り返し、会社の資金を着服したとして、昨年12月に懲戒解雇されていたことがわかった。JDIは着服の総額は約5億7千万円にのぼるとみており、ずさんな内部管理体制が露呈した。取引実態のない別の会社の口座に入金したり、収入印紙を換金したりして得た資金を私的に流用した疑いがある。
複数の関係者によると、懲戒解雇されたのは経理部門を統括していた幹部職員の男性。経理畑が長く、JDIが株式上場した2014年から不正経理を始めた。別の社員からの内部通報で不正経理が発覚し、懲戒解雇された。着服した資金はギャンブルなどで使ったという趣旨の発言をしている。社内のチェック体制が甘く、不正経理の発覚が遅れたという。
JDIは朝日新聞の取材に対し、「不正を防止できなかったことを厳粛に受け止め、内部管理体制を強化し、再発防止に向けた取り組みを全力で実施している」としている。
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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