「折り鶴ランプ」の窯元は被爆2世 折り鶴の灰に込めた平和への思い

 岸田文雄首相がウクライナゼレンスキー大統領に贈った「折り鶴ランプ」は、広島の平和記念公園の折り鶴の一部を使った平和への願いが込められた品だった。

 「いま一番必要とされるところに持っていっていただいた」。広島県廿日市(はつかいち)市宮島口1丁目の窯元「対厳(たいげん)堂」の三代目となる山根興哉(こうさい)さん(59)は喜んだ。

 ランプは白色で、高さ約8・5センチ。表面には折り鶴のすかし模様が入る。明かりをともすと、暖かい、優しい光が広がり、模様がくっきりと浮かぶ。

 広島の焼き物「宮島御砂焼(おすなやき)」を専門にする山根さんが3年ほど前から作り続けているものだ。

 対岸の宮島にある寺院「大聖院」では、平和記念公園に世界中から寄せられた折り鶴を「おたき上げ」している。

 その灰を譲り受け、釉薬(ゆうやく)にしてランプの台座に塗っているという。ランプの売り上げの一部は広島市に寄付している。平和への取り組みに役立ててほしいとの思いからだ。

 今月に入って、外務省から使…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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