119番から3時間、救急車内で心肺停止 自宅療養の男性死亡、千葉

 千葉県船橋市は1日、新型コロナウイルスに感染し、自宅療養をしていた同市在住の20代男性が死亡したと発表した。容体悪化で家族が119番通報したものの、入院調整に時間がかかり、救急車内で心肺停止になったという。

 市によると、男性は家族と同居し、基礎疾患はなく、ワクチンは接種していなかった。8月23日に発熱などの症状が出て、24日に陽性と判明した。

 男性は自宅療養中の30日に容体が急変。家族から同日午前7時40分ごろ、「酸素飽和度が低下し、息が荒くなった」と連絡があり、市は入院調整を開始。市内では受け入れ先が見つからず、県も市外の病院との入院調整を始めた。

 家族は午前9時ごろ119番通報し、救急車が到着すると男性の酸素飽和度は90%以下だった。最初の家族の連絡から3時間あまり経過した午前11時、市外で搬送先が見つかったが、男性は意識レベルが低下。酸素飽和度や血圧なども悪化する中、午前11時47分にはより近い市外の病院が見つかったが、男性は午前11時50分に救急車内で心肺停止状態となった。搬送先の病院で午後0時45分に死亡が確認された。

 千葉県によると、船橋市がある東葛南部地域の2次保健医療圏の病床稼働率は、31日現在で80%を超えている。(酒井祥宏)

Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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