14年前に見過ごされたロシアの脅威 ジョージア大使の日本への期待

駐日ジョージア大使 ティムラズ・レジャバさん(34)

 駐日ジョージア大使のティムラズ・レジャバさん(34)は日本で20年以上を過ごしてきた。堪能な日本語でジョージアの文化を発信し、ツイッターのフォロワーは11万人を超える。昨年8月には広島市の平和記念式典に初めて参列し、今年も参列する予定だ。

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 私が広島県東広島市に来たのは1992年。生物学者の父が広島大大学院に留学するのに伴い、首都トビリシから家族で来日しました。

 前年にソ連が崩壊し、ジョージア(当時はグルジア)は独立したばかりでした。しかし東広島市に住む産婦人科医の角谷(かどたに)哲司先生が、国際学会で知り合った私の祖父の依頼を受けて、父の日本留学が実現するよう尽力してくれました。

 角谷先生は私たち家族の日本での生活を支え、弟は角谷先生の産婦人科医院で生まれました。

 私が東広島市の小学校に入学したとき、ランドセルを贈ってくれたのはとてもうれしかった。

 両親は語学講師の仕事をしていて、毎週のように広島市に行っていました。私もついて行っていたので、原爆ドームにはなじみがありました。

 ただ、子どもだったので、その意味まではわかっていませんでした。

駐日ジョージア大使のティムラズ・レジャバさんが広島での平和記念式典に参列する背景には、恩師と自身が直面した二つの体験があるようです。

「恩師」から聞いたあの日の体験

 父の研究や仕事の関係で米国…

Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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