17年前、赤ちゃんだった私はこの避難所にいた 再び被災して今度は

 17年前、生後2週間の女の子は、たくさんの人に守られて人生を歩み始めた。この避難所で――。

 広沢聖菜さん(16)は石川県七尾市に下宿し、県立七尾高校に通う2年生。昨年末から、輪島市門前町道下(とうげ)の自宅に帰省していた。

 元日の午後は、部屋でふとんにくるまって寝転んでいた。1度目の揺れに「よくあるやつかな」と思った直後、立つこともできない横揺れがきた。

 テレビやたんす、棚がバタバタ倒れた。大津波警報が出た。介護の仕事で母(53)は不在だったが、部屋にいた父(48)に「行こう」と促され、弟(15)と3人で高台に走った。

 身を寄せた避難所は高台の市立松風台(しょうふうだい)保育所。特別な場所だ。

赤ちゃんの時の恩返し

 2007年3月11日生まれ…

Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

Japonologie:
Leave a Comment