18年前のいじめ、神戸市教委の「継続的な隠蔽」 第三者委が認定

小川聡仁

 神戸市立小学校で18年前に起きた小学5年生の男児へのいじめ対応をめぐり、市教育委員会の第三者委員会は11日、最終報告書をまとめた。男児への暴力やたかり行為をいじめと認定。被害者の父親が当時の記録を情報公開請求したことに対し、市教委が意図的に関係資料の秘匿を続けたことも認め、「継続的な隠蔽(いんぺい)行為と評価されても仕方がない」とした。

 この問題をめぐっては、2005~06年に男児が同級生から暴行や金銭の要求を受けたとして、大阪高裁が加害者側に慰謝料の支払いを命じている。

 市教委はこの問題に対し、十分な聞き取りができなかったとして「いじめの可能性が高いが断定はできない」との立場をとってきた。被害者の父親らが「いじめの存在を隠蔽された」と市議会に調査を求め、問題の発生から15年がたった20年10月に調査委員会が設置された。(小川聡仁)

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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