20年前の性教育批判、傷痕はいまも 包括的性教育で「分断」も

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塩入彩 杉原里美

 「こういうことは教えちゃいけない」

 東京都内の小学校に勤務する女性教諭は2017年、当時の勤務校で性教育をしようと提案すると、校長に止められた。

 教えようとしたのは、受精卵がいかに小さいかということ。画用紙に画びょうであけた穴を見せ、「受精卵はこれよりも小さい。そこから赤ちゃんが大きくなっていく」という話をしようとした。しかし、校長から「(小学校理科の)学習指導要領では『人の受精に至る過程は取り扱わないものとする』となっている」と注意された。

 続けて校長が説明したのは、都立七生養護学校(現・七生特別支援学校)のことだった。校長は振り返った。

 「あの頃は大変だったんだ」

■教員の大量処分につながった…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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