2100年の東京は? 身近な犯罪をロールプレイ、無料サイト登場

大山稜

 犯罪に遭遇したとき、自分ならどうする――。

 若い世代に防犯に関する知識を楽しみながら身につけてもらおうと、警視庁が、ロールプレイング要素を盛り込んだ「防犯WEBシミュレーター」を制作した。5日に配信され、スマートフォンやパソコンを使って、インターネットブラウザー上で体験できる。

 シミュレーターのタイトルは「未来へのメソッド~小さな勇気が未来を変える~」。「天才博士」の研究室のパソコンから未来にアクセスして2100年の東京が荒廃していることを知った主人公が、天才博士の助けを借りながら現代で起きる身近な犯罪を防いでいくことで東京の未来を明るいものに変えていくというストーリーだ。

 シミュレーターでは小学生、中高生、大人の中から主人公として使うキャラクターを選び、身に降りかかる危険や犯罪への誘いなどを疑似体験。それに対しての行動を複数の選択肢から選んで話を進めていくことで、実践的な防犯策を習得してもらう狙いだ。

 空き巣、痴漢、連れ去り、万引き、薬物、フィッシング詐欺など、実際に相次いでいる様々な犯罪にまつわる事態が発生する。ストーリーの終盤では、主人公が警視庁の警察官と協力しながら犯罪組織を追うパートもあるという。

 警視庁の総崎(ふさざき)由希・生活安全総務課長は「若い世代はもちろん、子育て世代など幅広い層に使って欲しい」と話す。

 シミュレーターは来年3月末までの期間限定配信だが、反響に応じて延長も検討する。シミュレーターには、防犯アプリ「デジポリス」や同庁ホームページからアクセスできる。(大山稜)

Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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